ラグビーウェールズ試合結果

準決勝 2019年10月27日
ウェールズ 16 - 19 南アフリカ

(横浜国際総合競技場)

前日(26日)の準決勝第一試合では、イングランドがニュージーランドの3連覇阻止を成し遂げ、決勝進出。元日本代表HCエディ・ジョーンズも試合開始から立ちっぱなしで、気迫あふれる試合となっていた。

その2チームと同様に、試合前から闘志みなぎるウェールズと南アフリカ。勝てばウェールズ史上最高成績(これまでは3位が最高)となる一戦。

しかし、献身的にFWを支えるNO.8のジョシュ・ナビディが先日のフランス戦で太ももの肉離れで戦線離脱、直前の練習中にバックスの要であるFBリーアム・ウィリアムズは足首を故障。強力なフィジカルを誇る南アフリカ戦だけに、厳しい戦いになることは戦前から覚悟していた。

もともと、シックスネイションズ(欧州6ヶ国対抗戦:ウェールズは全勝優勝)でも見られたように、攻撃の破壊力より組織的な守備の固さを特徴としているウェールズと、伝統的な重量級のFWと鉄壁な守備を武器に戦ってきた(ベスト4のチームで最小失点)南アフリカの対決は、ロースコアの肉弾戦となる予想がなされていた。

両チームとも序盤からバックス陣がボールをつないでいくのではなく、敵陣にキックを蹴り込み、チャンスを作ろうとしていた。しかし、両チームの守備力はそれからの展開を許さず、決定的なシーンは作れない。事実、前半の両チームの得点はPGから生まれたもののみとなる。

前半14分に自陣でペナルティを犯してしまったウェールズ。南アフリカのSOポラードが確実にPGを決める。すると3分後、今度はPKを得たウェールズはSOダン・ビガーが同点のPGを成功させ3-3に。

しかし徐々に南アフリカがボールを支配し、プレッシャーをかけられると、20分、35分にウェールズはペナルティにより連続でPGを決められ点差は6点となる。しかも、相手のものすごい突進を体を張って衝突したPRトマス・フランシスが鎖骨骨折でディロン・ルイスに交代。それでも、ここで粘り強く突き放されなかったウェールズは、しぶとさを見せ、前半終了間際に再びビガーが難しい角度からPGを決め、3点差とした。この際、キックパスに反応したWTBジョージ・ノースの足に異変が!!ここまで効果的な素晴らしい動き、役割を果たしていたノースが、無念の交代となり、前半を終える。

後半、ウェールズは開始5分にPKを獲得。これをビガーが決め9-9に追いつく。これから10分ほど、一進一退の攻防が続くも、だんだんと流れが南アフリカに傾く。後半16分、ウェールズ陣内でのラインアウトを起点に、モールで押し込んだ南アフリカは攻撃を展開。最後は強力な突破力を誇るCTBデアレンデが複数のタックルを引きずりながらもインゴールに。この試合初めてのトライが生まれる。コンバージョンも決まり、16-9とウェールズを引き離す。

しかししかし、粘り強いウェールズも欧州王者の意地を見せる。いや、意地というより「執念」を見せる。後半23分、こちらもラインアウトを起点に相手5mライン付近で左右にボールを動かしながらFW陣が突っ込む。

LOアラン・ウィン・ジョーンズが、HOケン・オーウェンズが、FLジャスティン・ティプリックが、モリアーティが、キャルが・・・緑の壁に飛び込む。跳ね返される。また突っ込む。そのフェーズは数えて21!!!さすがの南アフリカもペナルティを犯してしまう。するとここでウェールズはショットではなくスクラムを選択。すぐに出したボールを展開し、最後は大外のWTBジョシュ・アダムスが今大会6つ目のトライ(今大会トライ数最多タイ)!コンバージョンもビガーがリース・パッチェルと交代したため、FBリー・ハーフペニーが決め、またまた16-16のタイにする。

こうなると試合を決めるのは飛び道具(キック)、もしくはミスをした方が不利になる。素人が考えるほどのことだから、まさにそのような展開となる。

後半22分。ウェールズは相手陣内22mライン付近でのラインアウトからモールで進み、ラックを繰り返すと、パッチェルがドロップゴールを狙う!も・・・わずかに届かず。その後、南アフリカのポラードも同様にドロップゴールを狙うがヒットせず。

後半35分、猛攻に耐え続けてきたウェールズだったが、自陣で痛恨のペナルティ。このPGをまたもポラードに決められ、土壇場で16-19とされてしまう。必死に攻めようとするウェールズ、しかし南アフリカの強力なディフェンスを崩せない。焦るウェールズはラインアウトでミス。南アフリカの時間が続く。刻々と迫る終了時間。祈るウェールズファンと北九州市民と国際スポーツ大会推進室。

80分を告げる銅鑼の音がなり、ほどなく蹴りだされたボール。無情にも鳴り響く終了のホイッスル。ウェールズの今大会初めての敗戦を告げる笛となった。

試合後、ショックを隠せない(隠さない)ジョーンズ主将は、三位決定戦へ前を向くことを強調し、また、日本への感謝の言葉を心を込めて話してくれた。その冒頭、この北九州市でのキャンプについて、15,000人以上の方の来場があった公開練習について触れ、そこで感謝の意を示す「お辞儀」を知り、以降、試合などの際にウェールズ代表が「お辞儀」をしている意味を伝えてくれた。

まだ、ウェールズは歴史を変えるチャンスがあります。
そのウェールズを応援する舞台(パブリックビューイング)の機会もあります。
皆さん、11月1日(金)は西日本総合展示場でウェールズを力いっぱい応援しましょう!
ウェールズの最後の試合です!

☆11月2日(土)も決勝戦のパブリックビューイングを実施します。こちらはW杯最後の試合です。
ぜひ、お誘いあわせのうえ、会場にお越しください!

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